<瀬戸内ほしのさざなみ映画館>寒風古窯跡群×ミニオンズ

11月24日(日)、空模様にやきもきしましたが、おかげさまで無事に上映終了しました!!
お天気が心配でしたが上映のころには満天の星空★
 

 

 

会場となった寒風古窯跡群は、国の指定史跡 に指定されており、1400年ほど前に須恵器という焼き物を焼いていた場所です。足元には1400年前の破片がごろごろしているのです。
焼き物をつくることが出来る鉱物や土があるのは地球だけ、陶器をつくることから人間の文明が発展したといわれています。今やAI、スマホ、PC、医療機器などにもセラミックスの技術が使われています。今ある技術や文化は過去から脈々とつながってきているんだな~、なんてことを想像し、歴史に思いを馳せるきっかけになっていただけたら嬉しいです。
 

 

この度は多くの方にお越しいただきまして本当にありがとうございました!これをきっかけに初めてお越しくださった方もいらっしゃったようです。会場として寒風古窯跡群にスポットを当ててくださった関係者の皆様、ありがとうございました!
環境整備等々、事前準備に汗を流し、当日の受け入れも対応して下さった瀬戸内市移住交流促進協議会の皆様、実行委員の皆様、ありがとうございました!
ご出店いただいた皆様ありがとうございました!
また会場でお会いできることを願っております!!

 

晴天の黙水さんウォーク3!

何日か前の天気予報では雨と出ていましたが、良い天気に恵まれ「黙水さんウォーク3」(主催:寒風ボランティア協議会・寒風陶芸会館)を開催することが出来ました。
今回のコースは、寒風で作られた須恵器を都に運ぶ際、当時の陶工が海まで歩いたかもしれない古道を歩くコースです。
途中、寒風作家協議会会員の松川広己さんの大土井窯を見学。窯を作る際、地中から多くの須恵器片が出てきたそうです。
寒風古窯跡群から少し奥にある切明窯跡に近く、このあたり一帯が須恵器の一大生産地だったことがうかがえます。

海への道を歩いていくと、牛窓町長浜の粟利郷地区に出ます。当時この辺りは海だったので、海路を使う運搬に便利な港だったようです。地域にある天神社は鳥居が海に向いており、当時の陶工も船の無事を祈ってお参りしてから、須恵器を積み込んだのかもしれません。この地域にある岡山県指定重要無形文化財「粟利郷太刀踊り」は1300年前から脈々と今も続いているお祭りだそうです。
時間の流れがなんだかすごい!続けて繋いでいくってことはそんなに簡単なことではないと思います。この地域の方たちの、歴史・文化を引き継いで行こうという力を感じまた。


車社会に身を置いた生活ではなかなか当時の生活の様子は想像しにくいですが、こうして歩いてみると感覚的に当時の様子を想像出来ます。1300年前だなんてはるか昔ですが、はるか昔を想像しながらの気持ちの良いウォーキングで、迷子も出ず無事帰ることが出来ました。参加いただいた皆様、ありがとうございました!

「須恵器窯再現・焼成プロジェクト」最終

季節は巡り、春の声が聞こえてくる今日この頃。
このプロジェクトに取り掛かったのは残暑厳しい9月初め。
外の作業をしているとくらくらするような暑さの中、窯づくりを進めてきました。
窯が完成し、窯を乾かし空焚きをし、作品作りを進めて2月初旬に窯詰め。
2月中旬の寒い時期に窯焚きをし、先日窯出しを迎えることが出来ました。

興味を持って協力してくださった皆さんのおかげで、やっとここまで来ました。
窯出しを終え、いくつかの課題を示す結果もあり、当時の人たちも試行錯誤しながら窯焚きに臨んだのでは、
という想像が働く事に。

個人でモノづくりに取り組む事とは少し違った、地域の皆さんと地域の歴史や文化を思いながら取り組んだ今回のプロジェクトの作品展示が今日から始まっています。ぜひ足を運んでご覧いただけたらうれしいです。
展示期間最終日は講演会があります、こちらもよろしくお願いします。

●須恵器窯・窯出し作品展
平成29年3月1日(水)~5日(日) 9:00~17:00

●講演会「地形環境からみた寒風古窯跡群の須恵器生産」
平成29年3月5日(日)10:00~11:30
講師:山本悦世氏(岡山大学埋蔵文化財調査研究センター副センタ―長・教授)

 

 

 

大窯作品展と大窯見学会

只今寒風陶芸会館では、全長85mの大窯で焼成された森陶岳先生の未公開作品を特別展示させていただいています。
また作品展観覧者対象に先着・要予約で大窯見学を行っております。

森陶岳先生が古備前の神髄を追求すべく挑戦した、未知の世界である窯全長85m、幅6m、高さ3m、半地下構造直炎式の大窯。平成27年1月に火が入り、107日間の焼成を終えられました。
会場では、大窯未公開作品13点を展示するとともに、先生のこれまでの取り組みを紹介する記録映像を公開しています。また、ご多忙中にもかかわらずご厚意により、土・日・祝日には大窯の見学会を開催させていただく運びとなり、先生のご協力に深く感謝いたします。

悪天候にもかかわらず、本日も沢山の方に参加いただきました。
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古備前を追求し超えようとする森陶岳先生の取り組みを通じて、備前焼のルーツを探ると共に、地域歴史文化の魅力と、大窯が生み出した作品の奥に潜む何かを感じていただければ幸いです。

<問い合わせ先>寒風陶芸会館
http://www.sabukaze.com/event/287.html

寒風須恵器窯の再現・焼成プロジェクト始動!

国指定史跡・寒風古窯跡群には、窯跡が何基か確認されています。
しかし当時の窯は土を盛っただけの窯なので、現存するものはありません。
調査され、確認されてはいますが、史跡一帯には見える状態の窯は無く、「ここに窯がありました。」の看板があるだけ。
来館いただいて、発掘品を見ていただいても、当時の窯の様子はお客様の想像力に頼っています。
そこで、「須恵器の窯が再現出来たらなー」「須恵器が焼けたらなー」という思いを形にするため、動き出したプロジェクト。

史跡の中に窯は作れませんので、限られた選択肢の場所で出来る形を模索し、
寒風ボランティア協議会、寒風作家協議会有志により9月に入って進み始めました。

本当にここで出来るのか?と確認のための試掘日が9月1日(木)でした。
「試掘」からそのまま「荒堀」まで進みました。
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これなら大丈夫!ということで9月6日(火)には「窯床づくり」。
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9月7日(水)には「窯床たたき締め」と「竹切り」の作業。
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須恵器が焼かれていた当時はまだ竹が日本には入ってきていなかったようですが、
今回は竹を使って窯体の骨組みを作っていきます。
9月11日(日)には竹組がだいぶ進み、窯体がイメージ出来るところまで来ました。
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出来るだけ多くの方に窯の再現、焼成等に関わっていただきたいので、気になる方はぜひ覗いてください!
お手伝い大歓迎です!!

作業日程はまた発表します。
よろしくお願い致します。(^o^)丿

中庭で野焼きの日

8月に参加いただきました、埴輪づくりの作品を9月11日(日)に、寒風陶芸会館の中庭で野焼きしました。
岡山県陶芸同好会の皆さんたちが燃料の木など準備してくださり、焼成して下さいました。
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9月になり、涼しくなったとはいえ、まだまだ暑い。
9時頃には火が入り、燃えろよ燃えろのキャンプファイヤーみたいです。
焚いてる人も暑いけれど、火の中にいる埴輪たちも熱さに耐え、見事無事焼き上がりました。

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須恵器以前の焼成方法「野焼き」はとてもシンプルで原始的です。
良い色に焼けた埴輪たちは「岡山県天神山プラザ」にて、岡山県陶芸同好会の皆さんの作品と共に展示されます。
是非見に行ってください。

「第37回 岡山県陶芸同好会展」
*おかやま県民文化祭、岡山市芸術祭参加事業

とき:平成28年10月11日(火)~16日(日)
午前10時~午後5時 *入場は午後4時30分迄
(最終日は午後2時30分迄)

ところ:岡山県天神山プラザ第3展示室
(岡山市北区天神町8-54)

主催:岡山県陶芸同好会

後援:岡山県 岡山県教育委員会
岡山市 岡山市教育委員会
山陽新聞

 

おかやまデスティネーションキャンペーン「寒風茶屋」始まりました!!

本日より、おかやまデスティネーションキャンペーンとして「寒風茶屋」が始まります!!
おいしい日本茶を寒風作家協議会会員の器で提供いたします。
瀬戸内市にあります「お茶のおおがわら」さんに協力いただき、おいしいお茶がふるまわれます。
寒風陶芸会館周辺はいろいろな花が咲き乱れています。
春の心地よい空気の中、ぜひ一服のお茶と陶芸体験(陶芸体験者にはプレゼント付)をお楽しみください。

寒風茶屋
日時 :平成28年 4月~6月土・日曜日・祝日
10:00~16:00

一服 :無料(ゴールデンウィークは陶芸体験者のみ)

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黙水さんウォーク2!!歩きました!

昨日から降り続いた雨もやみ、「黙水さんウォーク2」が開催され、たくさんの方に参加いただきました!!
本日のコースは「窯跡・美和神社コース」
寒風陶芸会館→正八幡宮ルート(宮道)→サザラシ谷ルート(ばかせ窯跡・美和の井・ヤマモモの巨木・サザラシ1号墳)→美和神社
でした。余力のある方はここから高山城ルートで高山城まで。
足元は悪かったですが、やはり歴史イマジネーションをくすぐるポイントを通るウォーキングは新鮮だったようです。
参加いただいた皆様、お疲れ様でした!!
黙水さんウォーク② (13) 黙水さんウォーク② (3) 黙水さんウォーク② (5) 黙水さんウォーク② (7) 黙水さんウォーク② (8) 黙水さんウォーク② (2)

東京日本橋三越「はじまりの瀬戸内」への準備中

寒風陶芸会館からの新商品としてこちらの作品を制作中。
寒風の土に火襷を施し、施釉し、上絵付けした作品です。
使い勝手の良い食器として皆様に喜んでいただける様制作を進めております。
1高付加価値PJ会館 高付加価値PJ会館2
高付加価値PJ会館3 高付加価値PJ会館4

こちらは寒風作家協議会からのパッケージ商品として、酒器セット「四十八酒百器」の商品準備中です。
寒風陶芸会館周辺では多様な作家が作陶に励んでいます。
その多様な表現、多様な質感の酒器でお酒を飲み比べてみると、味の違いを感じることができます。
そんなお酒の味を器で楽しむことをお伝えするようなセットになります。
高付加価値PJ作家協議会 (1)

寒風古窯跡群は1400年ほど前に須恵器が焼かれていた場所です。
須恵器は釉薬を施さない焼き締めの陶器でありますが、表面には燃料である薪の灰が土の成分と反応し、一部溶けてガラス状に釉化したものがあります。焼き物の表現や技術の幅がぐっと広がる分岐点になる須恵器。
多様な表現の作品で一つのお酒を味わっていただきたく思います。

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長船町にある備前福岡仲崎邸で利き酒会を行い、お酒の好きな皆さんにお試しいただきました。
半信半疑で始まった利き酒会。
最後はなるほど、確かに違う!となりました。
ここではあまり説明いたしませんが、ぜひ実体験いただきたく思います。
あのお酒も、この器で飲むとちょっと違う!?
そんな芳醇なお酒の時間をお楽しみいただけたらと思います。

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東京という窓口を通して、世界の方々にも日本酒の楽しみ方を寒風陶芸の里からお届けできればと思います!
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「はじまりの瀬戸内」(瀬戸内市フェア)
期間:平成28年3月30日(水)~4月5日(火)
10:00~19:00 *4月以降10:30~19:30
場所:日本橋三越本館7階 はじまりのカフェ
*期間中会場では瀬戸内市牛窓町にある「高祖酒造」さんの日本酒「うしまど」を試飲いただけます。