寒風陶芸会館に並ぶ飛鳥時代の須恵器は、割れたものが多く、その姿をとどめるものは少ないですが、これもここの特徴なのです。良いものは都に運ばれ、失敗品や破損品が多く発見され展示室に並んでいます。
会館近くに広がる古窯跡は、なだらかな丘が広がっていて、そこにゴロゴロと陶片が落ちています。(落ちているといっても、持って帰ってはいけませんよ!)
1400年も前の人が作った物の一部がゴロゴロあるわけです。
史跡については「広がる丘」、展示物については「割れたもの」なのですが、これは逆にイマジネーションをくすぐるものではないかと思います。
今の時代、情報や物があふれすぎていて、イマジネーションを働かせる機会が少なくなっているように感じます。
ぜひ「そんなにあれもこれも無いけど1400年前に人が住み物を作っていた場所」へ遊びに来てはいかがでしょうか。
今月は、近くの小学生や、近くの老人会さんが多く見学に来ていただいています。
ボランティアガイドさんの対応(ガイド要予約)もありますのでご安心ください。
見学無料です、ゆっくりお弁当持参でお越しくださいませ。