大窯作品展と大窯見学会

只今寒風陶芸会館では、全長85mの大窯で焼成された森陶岳先生の未公開作品を特別展示させていただいています。
また作品展観覧者対象に先着・要予約で大窯見学を行っております。

森陶岳先生が古備前の神髄を追求すべく挑戦した、未知の世界である窯全長85m、幅6m、高さ3m、半地下構造直炎式の大窯。平成27年1月に火が入り、107日間の焼成を終えられました。
会場では、大窯未公開作品13点を展示するとともに、先生のこれまでの取り組みを紹介する記録映像を公開しています。また、ご多忙中にもかかわらずご厚意により、土・日・祝日には大窯の見学会を開催させていただく運びとなり、先生のご協力に深く感謝いたします。

悪天候にもかかわらず、本日も沢山の方に参加いただきました。
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古備前を追求し超えようとする森陶岳先生の取り組みを通じて、備前焼のルーツを探ると共に、地域歴史文化の魅力と、大窯が生み出した作品の奥に潜む何かを感じていただければ幸いです。

<問い合わせ先>寒風陶芸会館
http://www.sabukaze.com/event/287.html

寒風須恵器窯の再現・焼成プロジェクト始動!

国指定史跡・寒風古窯跡群には、窯跡が何基か確認されています。
しかし当時の窯は土を盛っただけの窯なので、現存するものはありません。
調査され、確認されてはいますが、史跡一帯には見える状態の窯は無く、「ここに窯がありました。」の看板があるだけ。
来館いただいて、発掘品を見ていただいても、当時の窯の様子はお客様の想像力に頼っています。
そこで、「須恵器の窯が再現出来たらなー」「須恵器が焼けたらなー」という思いを形にするため、動き出したプロジェクト。

史跡の中に窯は作れませんので、限られた選択肢の場所で出来る形を模索し、
寒風ボランティア協議会、寒風作家協議会有志により9月に入って進み始めました。

本当にここで出来るのか?と確認のための試掘日が9月1日(木)でした。
「試掘」からそのまま「荒堀」まで進みました。
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これなら大丈夫!ということで9月6日(火)には「窯床づくり」。
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9月7日(水)には「窯床たたき締め」と「竹切り」の作業。
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須恵器が焼かれていた当時はまだ竹が日本には入ってきていなかったようですが、
今回は竹を使って窯体の骨組みを作っていきます。
9月11日(日)には竹組がだいぶ進み、窯体がイメージ出来るところまで来ました。
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出来るだけ多くの方に窯の再現、焼成等に関わっていただきたいので、気になる方はぜひ覗いてください!
お手伝い大歓迎です!!

作業日程はまた発表します。
よろしくお願い致します。(^o^)丿

中庭で野焼きの日

8月に参加いただきました、埴輪づくりの作品を9月11日(日)に、寒風陶芸会館の中庭で野焼きしました。
岡山県陶芸同好会の皆さんたちが燃料の木など準備してくださり、焼成して下さいました。
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9月になり、涼しくなったとはいえ、まだまだ暑い。
9時頃には火が入り、燃えろよ燃えろのキャンプファイヤーみたいです。
焚いてる人も暑いけれど、火の中にいる埴輪たちも熱さに耐え、見事無事焼き上がりました。

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須恵器以前の焼成方法「野焼き」はとてもシンプルで原始的です。
良い色に焼けた埴輪たちは「岡山県天神山プラザ」にて、岡山県陶芸同好会の皆さんの作品と共に展示されます。
是非見に行ってください。

「第37回 岡山県陶芸同好会展」
*おかやま県民文化祭、岡山市芸術祭参加事業

とき:平成28年10月11日(火)~16日(日)
午前10時~午後5時 *入場は午後4時30分迄
(最終日は午後2時30分迄)

ところ:岡山県天神山プラザ第3展示室
(岡山市北区天神町8-54)

主催:岡山県陶芸同好会

後援:岡山県 岡山県教育委員会
岡山市 岡山市教育委員会
山陽新聞