寒風須恵器プロジェクトは2016年に寒風作家協議会の皆さんへのアンケートから、須恵器プロジェクトに「参加」としてくださった作家さんたちと取り組みを始めました。今年度で3年目となります。
寒風産須恵器について焼成方法の教科書は無く、当時の寒風産須恵器に仕上げるべく試行錯誤を繰り返してきました。頭でわかっていることを具体化してみると、少しずつ新たに見えてくるものがあり、結果を次の判断につなげてきました。土、燃料、焼成方法、還元方法、冷却方法・・・やきものの奥の深さを感じることに。
今回はこれまでの中で一番近づけたように思います。窯の形状が当時のものと違う中で、当時の窯環境に近づける焚き方を考え、当時の陶工が置かれた状況を想像して取り組みました。
意見を出し合い、判断を共有し、作業に取り組んだ回でした。
「これまでで一番面白かった」の声もあり、個人の作家活動にはない面白みを感じることが出来た回になりました。
奈良文化財研究所の皆さんからの助言も我々のモチベーションを維持してくれています。
須恵器を焼成するにあたり窯跡研究会の森内秀造さんとのご縁から始まり、奈良文化財研究所の皆さんとのご縁へつながりました。
寒風ボランティア協議会の皆さんの補助もあり、無事窯出しを終えることが出来ました。
次の課題が見えたことから、今回得られたものはとても大きいと感じています。
これはやめられない・・ですね。
関係者のみなさま、大変お世話になりました!